難しい献立を調べてみた①

前回予告通り

料理画像を見ながら、難解なお品書の漢字・調理法などを紐解いていきます

(主観的にご存じない方も多いのでは?と言う漢字・料理名です)

先ずは 水無月の料理「緑雨」

水無月=現在の暦の6月  緑雨=新緑の季節に降る雨

座付 林檎酢(乾杯で使用しました)

先付 蓴菜 鮑 吸酢ジュレ あられ胡瓜人参長芋

蓴菜=じゅんさい なめこの様にネバネバした葉っぱ

鮑=あわび 高級食材の貝

吸酢=すいず だし汁に飲める程度の量で酢を加えたもの

旬菜 鬼灯(鮴甘露煮)スモークサーモン寿司

海鰻八幡巻 焼岐阜枝豆 コーンの寄せ揚げ

山桃 蓮根黄味射込み 胡瓜雷干 鴨ロース煮

鬼灯=ほおずき 鮴=ごり 金沢で有名なハゼの形に似た魚

海鰻=あなご 八幡巻=ごぼうを鰻等で巻いたもの(今回はゴボウのアナゴ巻き)

山桃=やまもも(手前左の赤い実)

射込み=いこみ 料理用語で詰め物をすること

雷干=かみなりぼし 芯を抜いてらせん状に切った物 雷の太鼓のような形が由来

御椀 青汁仕立 水無月真丈 鱧落し 蓮芋 梅肉 つる菜

水無月=三角形の白いウイロウに小豆をのせた和菓子

真丈=魚介や鶏肉に山芋・卵白等を加えた練り物

(ここでは水無月と言う和菓子に似せた真丈の事)

鱧落し=骨切りをしたハモをお湯にくぐらせた物

蓮芋=ハスとは関係なくサトイモに近い種類 芋は食用にならず葉や茎を食べる

つる菜=海岸の砂地に生える多肉の食用葉

差味 縞鯵 とろ鰈南瓜巻 海松貝 甘海老 本山葵 紅蓼 花穂

縞鯵=しまあじ 鰈=かれい

海松貝=みるがい 貝殻にミルと言う海藻を付けている事が多くその名の由来

本山葵=ほんわさび 紅蓼=べにたで

花穂=かすい(画像中央の紫色の花)穂のような形で咲く花の総称

今回の料理はシソの花穂 食べるとシソの香りが広がって美味しかったです

中央の緑は山葵の葉でこれも良い香りでした

南瓜巻きのカボチャはすごく細く切ってあって、ちょっちゅ感動

ちなみに差味=さしみ です

まだまだ続く

 

 

 

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